PubMed論文掲載報告【筆頭著者西村 達朗 助教:Development of a novel scoring system to determine the optimal timing of esophagogastroduodenoscopy following portosystemic shunt occlusion. PLoS One. 2026 Jan 20;21(1):e0341330.】
バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)は、孤立性胃静脈瘤のみならずシャント脳症に対しても有効な治療法ですが、その一方で、術後の食道静脈瘤の悪化は主要な合併症の一つとして臨床上の課題となっています。
今回、BRTO 後の門脈圧亢進症患者を対象に、食道静脈瘤増悪リスクを予測する新たなスコアリングシステムを開発しました。
本スコアは、性別、術前血小板数(8.3×104/μL 未満)、BRTO 前の食道静脈瘤の有無という、日常診療で容易に取得可能な 3 因子から構成されています。スコアに応じて EGD フォローアップの適切なタイミングを提案することで、高リスク患者ではより厳密な内視鏡フォローを、低リスク患者では不要な検査の軽減を図るなど、より合理的でリスク層別化された術後管理が可能になると考えています。
本研究の遂行にあたり、多大なるご指導を賜りました石川准教授ならびに高見教授に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。今後も、門脈圧亢進症診療の質の向上に少しでも貢献できるよう、地道に取り組んでまいります。
(西村達朗)
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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41557650/
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0341330
