教室活動報告【1/22(木) 宇部市保護区保護司会自主研修会 ~司法と医療の連携による改善更生を目指して~】


 令和7年1月22日(水)に宇部市総合福祉会館で開催されました宇部市保護区保護司会自主研修会にて講演の機会を頂きました。「司法と医療の連携による改善更生を目指して」をテーマにC型肝炎ウイルスの陽性率が高い薬物乱用歴がある方々へ抗ウイルス治療をいかにして届けるか、またそれを支える国や県の肝炎対策や感染経路などについて正しい知識を持つことでウイルス感染者に対する差別や偏見の抑止に繋がることを話しました。

 治療に際し社会的問題や金銭的問題など複数のハードルがあることが知られていますが、保護局の皆様と協力して進めることで適切に治療を提供できるようになるだけでなく、内科への定期通院が社会活動の一環となり医療が再犯抑止の一助となれば所謂「改善更生」に寄与できるものと考えています。

 50名以上の保護司の皆様に来場頂き、アンケートも記載頂きましたが肝炎ウイルス検査や定期受診、治療費に対して助成が出ることや内服薬で高率にウイルス排除ができるようになったこと、当県の肝疾患コーディネーター/サポーター制度について非常に興味をもって頂けました。

 今後もダルクなどの更生施設や薬物・アルコール依存に携わっている精神科の先生方とも協力し活動を進めていきたいと考えていますので引き続きご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いします。

 なお新規作成したPWID(People Who Inject Drugs)向けパンフレットはリンクからダウンロードいただけます。
 PWID(People Who Inject Drugs)向けパンフレット

(佐々木 嶺)