PubMed論文掲載報告【Anticancer Research:田邉規和 他, Efficacy of Lenvatinib and Atezolizumab Bevacizumab Combination Therapy in Patients with Combined Hepatocellular-cholangiocarcinoma】

『切除不能混合型肝癌に対するLenvatinib(LEN)およびAtezolizumab+Bevacizumab(Atezo/Bev)療法の治療効果』がAnticancer Researchに掲載されました。

混合型肝癌は稀な肝癌であり、外科的切除が唯一の根治的治療とされていますが、有効な薬物療法は確立されていません。

本研究では、6施設(広島大学、徳島大学、香川大学、金沢大学、虎の門病院、山口大学)において、切除不能混合型肝癌に対して薬物療法を施行した21例(LEN 14例、Atezo/Bev 7例)の治療効果を評価しました。特にLENの治療効果については、本研究が初めての報告となります。

本研究における治療成績は、これまで報告されているGemcitabineやCisplatinを含むレジメン、およびSorafenibと比較して良好であり、LENやAtezo/Bevが切除不能混合型肝癌に対する有望な治療選択肢となる可能性が示されました。

本研究の取りまとめにあたり、ご協力いただきました広島大学、徳島大学、香川大学、金沢大学、虎の門病院の先生方に深く感謝申し上げます。

(田邉規和)

PubMed論文掲載報告 ~Anticancer Research:筆頭著者 田邉規和~