PubMed論文掲載報告【筆頭著者石川 剛:Hepatology Research, Caution Regarding Short-Term Increases in Ammonia Levels Following Splenic Artery Embolization(PSE後の短期的アンモニア濃度上昇に関する注意喚起)】
「脾動脈を塞栓してアンモニアが上がるってホント!?」「PSEで門脈圧が下がればアンモニアも下がるのでは??」とnegativeなコメントが殺到しそうな今回の我々の提言ですが…安心してください、真実ですから。
2025年2月下旬にRadiology誌に投稿して以降、多くのreviewerからダメ出しを食らい続けましたが、4つ目のジャーナル(Hepatology Research誌)がようやく7ヶ月間の長旅に終止符を打ってくれました。IFは4分の1にダウンしてしまいましたが、ACCEPTの6文字を目にしたとたん、いつもながらそんな事はもはやどうでも良く思えてきます。
臨床研究で「仮説」と相反する結果が得られたときに、ガッカリして肩を落とす人が多いのではないでしょうか?自他ともに認める“Mr. Outlaw”の小生にとっては、これほどワクワクする瞬間はございません。これほどまで美味しいネタを見過ごす訳にはいきません。
実臨床において、日々患者に寄り添っていれば、必ず患者は真実を教えてくれます。他人任せにせず自ら地道にデータ整理をしていると、エクセルシートを介して患者はそっと語り掛けてくれます。「先生たちが頭で考えていることと、私たちの体の中で起こっていることは違うのよ!」「思い掛けないちょっとした変化に気付くかどうかは、先生たち次第なのよ!!」と。
これからもそんな貴重な声に耳を傾けながら、セオリーにとらわれることなく真実を追い求めます。そして、多くの患者にその成果を還元できれば幸いの極みです。
(石川 剛)
↓↓↓ 詳しくは以下リンク先をご参照ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41056193/
