PubMed論文掲載報告【Cancer Medicine誌 (IF4.711):佐伯一成 講師 他、Impact of skeletal muscle volume on patients with BCLC stage-B hepatocellular carcinoma undergoing sorafenib therapy. Cancer Med. 2023 Mar 23.】

  当施設では骨格筋量や握力といったサルコペニアの因子が肝細胞癌治療において重要であると考えてきました。これまでは、進行癌を主体として解析してきましたが、中等度進行癌における骨格筋量の予後に対するインパクトは明らかではありませんでした。

 そこで、本検討は広島大学と千葉大学との多施設共同研究として、切除不能肝細胞癌に対するソラフェニブ治療にける骨格筋量のインパクトを高度進行癌(BCLC-C)と中等度進行癌(BCLC-B)で比較しました。

 その結果、BCLC-Cでは骨格筋萎縮は明確な予後因子(全生存期間・病勢進行後生存期間)でしたが、BCLC-Bでは予後因子ではありませんでした。代わりに、ソラフェニブによる病勢制御やソラフェニブ後治療が重要であることを明らかにしました。

↓↓↓ 詳しくはリンク先をご参照ください
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36951579/

(佐伯一成)

PubMed論文掲載報告 ~Cancer Medicine誌:筆頭著者 佐伯一成 講師~