PubMed論文掲載報告【Clin Gastroenterol Hepatol. (IF13.576):山本一太 他、Traction method using multi-loop traction device for duodenal tumor with scarring】

 十二指腸腫瘍に対するMulti-loop traction deviceを用いた新たなスネアリング手技を考案し報告しました!

 十二指腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜切除術は、技術的難易度が高く、特に生検後の瘢痕を伴う症例は、線維化によりスネアリングができなくなることがあります。
 生検後の高度な瘢痕を伴う十二指腸腺腫に対してMulti-loop traction deviceを用いた新たなスネアリング手技を考案しました。

 添付図は、生検の影響により高度にひきつれた瘢痕を伴う十二指腸腫瘍症例です。病巣より1cm肛門側の壁にmulti-loop traction deviceを装着し、さらにその肛門側に向けて十分なテンションがかかるように牽引。牽引により瘢痕部分が平坦化し、病巣の全体が視認可能となり、良好な視野が維持できスネアリングに成功しました。

↓↓↓ 詳しくは以下リンク先をご参照ください。
Clin Gastroenterol Hepatol. 2023 Jul 17;S1542-3565(23)00535-9.doi: 10.1016/j.cgh.2023.06.029.Kazuhiro Yamamoto, Atsushi Goto, Taro Takami
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37467911/

(文責:責任著者 五嶋敦史)

PubMed論文掲載報告 ~Clin Gastroenterol Hepatol. (IF13.576):筆頭著者 山本一太~