PubMed論文掲載報告【Oncology : 中村克彦他:A Novel Index Including Age, Sex, hTERT, and Methylated RUNX3 Is Useful for Diagnosing Early Gastric Cancer. 2024 Sep 5:1-14. Epub ahead of print.】
この度、大学院の研究テーマである ”リキッドバイオプシーによる早期胃癌診断法の開発”に関して、年齢、性別、hTERT、メチル化RUNX3を含む新たな指標による早期胃癌診断法について報告させていただき、無事にacceptをいただくことができました。
近年、内視鏡の発展によりESDが普及し、早期胃癌は内科的に治療することが可能となりました。しかし、苦痛が多い胃癌検診の受診率は低く、新たなスクリーニング法の開発が望まれています。
今回報告させていただいた指標により、問診や血液検査のみで胃癌高リスク群を拾い上げることができるため、これが実用化されることで胃癌の予後改善が見込めると考えています。一方、H. pylori未感染胃癌への適応などの課題が残っていますので、引き続き検討を重ねていこうと思います。
本研究および論文執筆に際して、御指導いただいた臨床検査・腫瘍学講座の山﨑隆弘教授、末廣寛准教授、当科の高見太郎教授、浜辺功一助教、誠にありがとうございました。
(中村克彦 大学院生)
PMID: 39236692
DOI: 10.1159/000541173
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39236692/
