第26回 日本門脈圧亢進症学会総会 ~門脈学の維新~

第26回 日本門脈圧亢進症学会総会

THE 26TH ANNUAL MEETING OF THE JAPAN SOCIETY FOR PORTAL HYPERTENSION

会長挨拶

 この度、2019年9月12日(木)~13日(金)の2日間にわたり、山口県下関市の海峡メッセ下関にて、第26回日本門脈圧亢進症学会総会を開催させていただく運びとなりました。山口の地で本会が開催されるのは平成11年(第6回 沖田極会長)以来20年ぶり2度目であり、伝統ある本学会総会の新たな四半世紀をスタートさせるにあたってその会長を拝命いたしましたこと、大変光栄に存じますと同時に身の引き締まる思いでございます。

 さて、メインテーマを「門脈学の維新」と銘打ち、最新の基礎研究、臨床研究をご発表いただき議論を重ねていただく本会が、新たな門脈学を拓く一助になればと考えております。ウィルス性肝炎が制御可能な時代が到来し、肝硬変の合併症である「門脈圧亢進症」を如何にコントロールするかが我々に課せられた至上命題であり、また「門脈学」に関する知識と技術をより一層ステップアップさせることこそが本学会が進むべき道であると確信しております。

 本総会では、門脈圧亢進症の研究・診療・教育に携わる日本全国の内科医・外科医・放射線科医・病理医・メディカルスタッフが一堂に会し、様々な観点から門脈圧亢進症に関する高度な研究発表と活発な討論が行われます。これほどまで多領域の専門家が議論し合える会は他に類を見ません。専門領域の垣根を超え、世界に発信できる新たな「門脈学」をここ山口の地から切り拓くこと、次世代を担う若き医療人を育成することを目標に掲げて、第26回総会に向け鋭意準備を進めて参る所存でございます。

 本州の最西端「下関」にご参集いただき、会員の皆様とともに実りある会、有意義なひとときになりますことを心より祈念いたしております。


山口大学大学院医学系研究科
消化器内科学
坂井田 功